事件:青い水槽と止まった防水時計
〜 熱帯魚店オーナー殺害事件 〜
日時: 20XX年7月15日 22:30発見
場所: 東京都内・アクアショップ「ブルーラグーン」2階オーナー室
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事件の概要
観賞魚専門店「ブルーラグーン」のオーナー・水野勝(52)が、店舗2階のオフィス兼アトリエで頭部を鈍器で割られて死亡しているのが発見された。
警察の初期検視による死亡推定時刻は20:30〜21:30の間。部屋には鍵がかかっておらず、1階の店舗は20:00に閉店していたため、館内に残っていた関係者による犯行が疑われた。
現場には大型のスマート水槽が設置されており、照明や温度がアプリで自動管理されていた。部屋に設置されたセキュリティカメラには、21:00に水槽の照明が夜間用の青色LEDに切り替わった際、デスクで背広を着た水野が水槽を覗き込んでいる後ろ姿が映っていた。このため、警察は当初「21:00時点では水野は生きていた」と推定していた。
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登場人物
瀬戸 拓也(34)— 副店長
長年水野のもとで働いていたが、店の売上金の横領を発見され、翌日警察に被害届を出される予定だった。
- アリバイ: 20:30〜20:50は1階のバックヤードで1人で在庫確認をしていたと主張。21:00〜21:20は徒歩3分のコンビニにおり、防犯カメラ映像とレシート(21:08発行)がある。
- 動機: 横領の発覚と警察への通報を阻止するため。
水野 葵(28)— 被害者の娘・店員
父である水野と店の経営方針を巡って激しく対立。店を売却してカフェに改装しようとしていた。
- アリバイ: 20:30〜21:10まで2階の給湯室でお茶を飲みながらスマホを触っていたと主張(証明不可)。
- 動機: 店の継承権と土地資産の確保。
浅井 健二(45)— 熱帯魚ブリーダー
水野に希少な熱帯魚を納入していたが、多額の未払い金を巡って事件当日の夕方も激しい口論をしていた。
- アリバイ: 20:40〜21:15まで近くの居酒屋で1人で酒を飲んでいたと主張(店主の曖昧な記憶のみ)。
- 動機: 未払い金の回収と怒り。
兼松 誠(50)— 共同経営者
水野に内緒で店の権利を他社に売却しようとし、水野に破談にされたことで大きな不利益を被っていた。
- アリバイ: 20:10に店を出て、21:00までは自宅へ向かう電車の中にいたと主張(ICカード履歴あり)。
- 動機: 権利売却による利益の逸失と憎悪。
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物的証拠
- セキュリティカメラの映像: 21:00ちょうど、室内の照明が自動で落ち、水槽の青色LEDが点灯。その瞬間、デスクに座り背広を着た水野が水槽に顔を近づけている後ろ姿が5秒間映っている。
- 被害者の腕時計と袖口: 水野が身につけていた非防水の高級革ベルト腕時計は、内部に水が侵入した痕跡があり、針が「20:40」で停止していた。右腕の背広の袖口も水で湿っていた。
- スマート水槽の温度ログ: 水槽の管理アプリのログによると、20:40に水温が一時的に0.8度低下し、オートヒーターが作動した記録が残っていた。
- ゴミ箱の使い捨て手袋: オーナー室のゴミ箱から、内側に瀬戸の汗が付着し、外側に水槽の水と微量の血痕がついた使い捨てゴム手袋が発見された。
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証言
瀬戸 拓也:
「20:30から20:50までは1階のバックヤードで1人で棚卸しをしていました。その後、21:00前に店を出て、近くのコンビニで買い物をしました。21:08のレシートもあります。21:00にオーナーが生きている映像があるなら、私にはアリバイがあります!」
水野 葵:
「20:30から21:10まではずっと給湯室にいました。父の部屋から大きな音などは聞こえませんでした。父と喧嘩はしていましたが、殺すなんてあり得ません。」
浅井 健二:
「夕方に金の話で揉めたのは認めるが、夜は居酒屋で飲んでいた。20:40頃に店にいたわけがないだろ。」
兼松 誠:
「私は20:10には店を出て電車に乗りました。改札の通過記録を見てもらえれば分かります。」

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